12月の頃、インスタグラムにピザ窯でピザを焼いた画像をあげました。
そうしたら、何人かからピザの事やパーティーについて、などを訊かれました。「大成功パーティー、ってなんか楽しそうですね。」と。ということで、今回はこの時のことを、少し詳しく紹介します。
まず「大成功パーティー」です。
これは「なにか頑張った後に、するパーティー」です。たいてい何かおいしいものを作って、何か子どもとやりたいことを決めて遊んで1セットです。
何をがんばるかは、その時そのクラスで違います。
例えば、時々あるのが、年長そら組がパーティーしている時に、ホットケーキを焼くいい匂いに誘われて小さい組がやって来て「僕たちも食べたい!」と言ったとき。
「何かがんばったら、ホットケーキ作ってもいいよ」となると、片付けをがんばったり、みんなで何かを作ってがんばったりします。
この時大事なのは、ホットケーキを食べたい人はみんながんばること。なので、クラスで作りたい、となるとクラスみんなで取り組まなければなりません。
だから、たいていは朝の集まりの時などに「みんなで○○がんばって、ホットケーキを作ろう?」と投げかけてみんなの了承を得ていきます。
年長そら組は、「小さい組のために!」とか「園全体のために!」という事で日々頑張っていることが多いので、年間でよくパーティーがあります。
そういう何回もパーティーをしている中で言うと、少しがんばった時のパーティーと、だいぶがんばった時のパーティーでは、やっていいよの内容が少し変わります。
例えば、ホットケーキやみそ汁を作るのは、すぐできるので、少しのがんばり(片付けがんばった、とか)でもOKがでますが、肉を買ってくるカレーや大人の準備もそれなりにかかるメニューだと、簡単にはOKが出ません。
先日インスタグラムに上がった「ピザ窯のピザ」もそんな大掛かりなメニューの一つです。なんたって、ピザ窯で焼くのに2時間以上つきっきりで火を焚く人が必要ですから。
今回の「がんばったこと」は、小さい組を招待してあげた木工活動のパーティーでした。
この木工活動、11月の一ヶ月くらいかかってやっている活動で、年間でも大きな頑張りの一つですから、「この大成功パーティーは何でもできる!」という規模です。
ということで、大成功パーティーでなにをするか、を決めていたところから面白かったので、そこはクラス便りからの実況風にご紹介します!
大成功パーティーでなにをする?

ずらりと並ぶ、小さい組のお客さん。乗り物チームが全員乗せてあげました
ある日、園長がテラスを歩いていたら、年長組のクラスから「あ、ちょうど園長先生がいる。きいてみる?」という声が聞こえてきました。みれば、朝の会が終わってそのまま何かを話し合っているみたいです。





ホワイトボードには、カレー、クッキー、ピザ、カップケーキ・・などが書いてありました。どれもおいしそうだね。
決まったら教えてね~と言って他の用事をしに、その部屋を離れました。
ピザ作り決定!

バザーのお金、300枚
すると、お昼過ぎに、先ほどのクラスの子が、「バザーのお金」(幼稚園のお店屋さんごっこの時などに使う、お金です。紙でできてます)を300枚持って来ました。

聞くと、あの後、なんと40分くらい決まらず…
いろいろずっと考えていたそうです。いい加減時間がかかるので、先生が「決まらないから、やめにしよっかー」というと、こどもから「なんで勝手に決めるの!」と怒られたりしながら、話し合い、最終的にはピザになった、という事でした。

という事で、ピザ作り決定。
生地作りに挑戦!

生地を踏んで作っているところ
ピザ窯でのピザなら、生地は餃子の皮というわけにはいきません。
ピザ窯は温度が高いので、ちゃんとした生地じゃないと焦げてしまいますから。あと、ピザ窯なら、そもそも粉から作る生地の方がおいしいですから。前日に生地作りです。
生地は、粉とイースト、塩と砂糖と水と油をポリ袋に入れて、踏んで作ります。うどんをこねる時に、踏んで作るのですが、あれと同じです。
子どもたちは、グループ毎に集まって生地を作り、踏んで、できあがったら冷蔵庫で寝かせておきます。
自宅で作ったりするなら、生地作りとピザを成型して焼くのと、一度でいいのでしょうが、大成功パーティーで遊ぶゲームもあるので、一日でやるには時間がかかりすぎるため、幼稚園では前日に生地を仕込んでいます
大成功パーティー当日!
パーティー当日。登園する姿も、エプロンと三角巾をしての登園です。
なかの幼稚園では、調理活動の時は、基本は朝からエプロンと三角巾をしてきてもらっています。はりきってやる気持ちが表れるのと、先生が一人づつ着替えを手伝って子どもを待たせることがいらないので、朝からしてきてもらいます。
その日の大成功パーティーのプログラムは、
- ピザを作る
- できたピザを窯に持っていく
- ゲーム(椅子取りゲームなど)この間に焼いておいてもらう
- みんなで食べる
ピザの具は、なんでもいいよ、という事でソーセージやトマトを乗せる子、チョコレートを乗せたいという事で生地だけで焼く子、様々です。
過去、チョコレートやマシュマロを乗せてピザ窯で焼いたことがありますが、まあ、良く焼けてしまいまして…
アポロチョコレート一箱全部乗せ、という子がいたのですが、焼いたら溶岩が噴き出したようなものになってしまい、これは違う方法の方がおいしいね、となりました。
なので、甘いピザを作りたい子は、生地が焼けてから乗せることになってます。
なかの幼稚園の調理活動では、子どもがやるところと、大人が手伝うところがあるときは、子どもができたものを作ったグループの子と運びます。
今回のピザ窯は「自然園」という場所にあるので、園庭を抜けて運びます。2~3人で、ピザを乗せたお盆を持って・・転ばないようにね。
今回のピザ窯は、園長とこの日お休みが多くて手が空いていたひよこ組のフリーの先生で担当しました。
窯の火の担当は、男のフリーの先生や、時にはクラスの保護者に手伝ってもらうこともあります。
ゲームは、子どもたちとやりたいものを考えて決まります。
このクラスはこれでしたが、他のクラスでは違うゲームをしたり、「ピアノをひきたい」と自分のできるものを披露したり、という事もありました。
先生のお楽しみ、として先生が大きな紙芝居やマジックを用意することもあります。
さて、ちょうど、先生たちの分をいれて30人のピザが焼けたころ、お楽しみもひと段落。みんなで「いただきます」となりました。
みんなで食べた後、ちょっと多めに作っていた生地で焼いたピザを、「いつもありがとう!」と届けていたこのクラス。
大成功パーティーのごちそうは、時々そんな風に園のあちこちに届きます。
それを見た他のクラスが、あんなこともできるんだ、と知ってまた次回のパーティーの楽しみになったりもしていきます。
園長先生のつぶやき

おすそ分けの様子。これは、以前ホットケーキをもらった時
ピザ窯のピザ!おいしいんですよね!
この窯は、もともとはコロナの自粛期間に、余った時間でホームセンターから耐火煉瓦を買ってきて組み立てたのが始まりでした。
屋外なら、当時の禁忌「三密」防げますから。
それで、焼いてみたら予想以上に美味しかったんです!火のちからは偉大ですね。シンプルな具材がおいしい!
ここでなかの幼稚園ならでは、なのが、火の元になる薪。木工活動で出る、端材を燃やしています。それと、今回は自然園で切った木がちょうどたくさんあって使いました。
木工活動では、ペンキを塗ったりもするので、木工に関わる男性職員がちゃんと「ペンキがついてる木」「素の木だから、食べ物に使える物」と分けてくれるんです。
ほんと、心配りいつもありがとうございます。ペンキがついている木は、キャンプファイヤーなど食べ物に関係ない時に使っています。

白いのは、後でチョコを載せました
しかし、ピザ窯には難点もありました。まず、本文でもあるように、あったまるまで火を焚くのと焼く間、合わせて二時間近く木をくべ続けて調節する大人が必要な事。
また、調理室のオーブンと違って何段もないので、一度に三枚くらいずつしか焼けない事。
火力が強いので3~5分で一回が焼けるのですが、それにしたって30枚焼くならだいぶ時間がかかります。それをどうするかは、その時のクラスによってですが、今回はちょうどゲームをする時間に充てていましたね。焼けた子たちから順に食べて、出来立てを食べたクラスもあります。
それと、遠い事と屋外な事。つまり、天気が良くなければ使えません。もし雨なら屋内の調理室のオーブンで代わりに焼くというのができますけどね。
また、生地も作るので、合わせて時間がかかる事。
ぱっと作ってパッと楽しもう、というパーティーには向きません。なので、よっぽど頑張った時にOKが出るメニューになっています。
また、今のところは年長組だけに許可しています。そのくらい、年長が園全体の為に頑張った時にできるメニューです。
「がんばったごほうび!」
ご褒美がなくてもいい、とか、平等にするならどのクラスでもできる物じゃないとやっちゃいけないとか、いろんな見方もあるかと思いますが、私はがんばったらいいことがあれば頑張り甲斐もあるし、その頑張りに見合うためには「特別があっていい」と思ってます。
そうそう、おすそ分けありがとう~。おいしかったです。食べちゃって画像がなくてすみません!






