「こども誰でも通園制度」は“使えるだけ使う”でいい?2歳児の不安と親が考えたい預け方

「こども誰でも通園制度」というシステムができました。利用している方もいると思います。

また、実際それで助かっているという方もいると思います。

その時に、ちょっと気にかけて欲しいのは、

 

「大人の都合と子どもの都合、両方を考えて欲しいという事です。」

 

システムがあると、つい最大限利用した方がオトクじゃないかな!?と考えてしまいますが、子どもを預ける制度ですから、単なるポイ活とは違います。この枠最大限使うとオトク!ではないんです。

最大限利用する、という時に、大人とお金の都合だけではなくて、子どもの気持ちと体調と生活リズムと、預ける先の状況も考慮して最善の利用にしてもらいたいな、と思います。

 

 

2歳ころの子どもの発達を知ってから利用してほしいです

何を言いたいかというと、子どもの、特に二歳ころの子どもの発達を知っておいてから利用してほしいという事です。

幼児期(幼稚園に入る、3歳~5歳の頃。その前は乳児期で、小学校に入ると学童です)と、その前の子どもは、成長の途中なので大人とは違うものの考え方や受け取り方があります。

5歳くらい以降だと、「お母さんは何時に帰って来るから、それまでここで遊んでいてね。」と言われれば、そうかと分かります。

けれど、小さい子は、お母さんがいなくなった後にしばらくして帰って来る、という空白に時間の概念はまだありません。

目の前からいなくなったら、置いて行かれたのと同然です。待っていればまた会える、とは思えません。

つまり、

 

「慣れない所に慣れないうちに預けるというのは、子どもにとって不安になる」

 

という事です。

 

 

子どもが不安になると出やすいサインがあります

不安になると何をするか

    • 泣く
    • 他の子をぶつ、攻撃する
    • お母さんの前ではぐずる
    • お母さんの前では何も言わなくなる いつか大事になって発覚する
      (後半の二つは、大きくはお母さんに対する安心感もなくなったってこと)

そもそも、不安が大きいと家に帰ってからしがみつかれたり大変じゃないですか?

 

「2歳は賢いです。次も置いて行かれるだろうと予測したら、置いて行かれないように頑張ります。」

 

それは、後追いや確かめやぐずりという形で出るのですが、これが出るのは親としては大変ですよね。

保護者の負担軽減のために、いっとき預かるために後にこんな姿が多くなるのでは、本末転倒なんじゃないかな、と思います。

先日、幼稚園に関わる業者さんと打ち合わせているときに、雑談として二歳で知らない人に預ける大変さをしゃべっていたら、業者の方がうんうんととてもうなずいてくださいました。

何かな?と思ったら、お子さんが二歳の時に、少しの間だから預かりますよと言ってくれた方に預けて腰痛の施術を受けたんだそうです。

その間泣きっぱなしで、その後に引っ付かれて、「しばらくとても大変」というのをまさに体験したことがある、という事でした。「二歳は知らない人に預けると大変ですよね」と。

ただ、日々を積み重ねて安心を実感できれば、2歳でも楽しく過ごせます。そうなれば、親と離れて預けても大丈夫。なので、毎日同じ先生と同じクラスで過ごしていく、入園しての生活は段々離れていけます。

 

 

園長先生のつぶやき

不安が安心に変わるまで・慣れるまで、辛抱はいるけど、付き合ってもらうとどうなるか、というモデルもあります。

卒園生I君のお話

小さい頃は、とっても緊張感がありました。

広場に来ていた頃は、お母さんから離れず。いろんな不安を「不機嫌」という形で表現していたので、すぐプンプンしていました。

お母さんと一緒がいい!という、形で一番出していたので、いつもお母さんと一緒。おかあさんも、心配しながらも、I君に付き合ってくれていました。

年少で入園しても、いろいろカンシャクを起こしていました。バスになかなか乗れなかったり。参観でお母さんを見ればべったりくっついていたり。

とにかく、「なにかわからない」という不安と「できるかな?」という心配がある場面ではプンプン。

でも、幼稚園で過ごすうちに、不安なことも先生や友達が助けてくれる、という実感が持ててきて、さらに出来ることも増えていきました。

なにより、言葉で「手伝って」とか「わかんない、どうやるの」など自分の気持ちやどうしたいかを表現できるようになっていきました。

そして、卒園の頃。新しく生活が変わって小学生になる事はもうわかっているI君。しばらくは「学校いかない」と常々言っていました。

四月になって。お母さんが弟の未就園児クラスに来た時に聞いてみると、ちゃんと学校に行って友達も作って来たそうです!「もう大きくなったからね」と登校していると。

 

心配のある時、心配な状況を無理やり乗り越えさせるのではなくて、安心できるようにすること。

言葉や認識などが育ってきたら、ちゃんと似たような状況でも自分で対処できるようになる事。

I君の成長の様子は、二歳でお母さんから離れられない状況からの変化を示してくれています。もちろん、お母さんも先生達も、沢山工夫しましたよ。放っておいたわけではないです。

二歳、繊細な時期に、この特徴を知っておいて制度を利用してもらいたいな、と思います。

 

 

 

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