こどもの日にむけて飾られるこいのぼり。なかの幼稚園では、子どもたちが作ります。
それぞれの学年でいろんなこいのぼりができます。ちょっとクラスのおたよりから、その様子をのぞいてみましょう。
年少つくし組①「自分のこいのぼりを作ってい~っぱい遊んだよ!」

5月5日(月)はこどもの日でしたね。幼稚園にも砂場の横に大きなこいのぼりが泳いでいます!

風が吹かず、こいのぼりが動いていないと「あれ?こいのぼり寝ちゃった?」「風よ吹け~!!」と空におまじないをかける姿があるなど、こいのぼりを見るのが楽しい様子。
そこで、「自分たちのこいのぼり作ろうか!」と作って遊べる自分だけのこいのぼりを作りました!!
こいのぼりの所にクレヨンでグルグル~としたり、いろんな色を塗ったりと好きなように描いたら、それぞれひも付きの棒につけて、こいのぼり完成〜

お外でいっぱい走って….

その後、「絵の具でやりたいの」の声もあったので、お弁当を食べたあと絵の具スタンプを出していきました!
赤、音、ピンク、黄色など色んな色をペタッペタッと自分のこいのぼりにつけていましたヨ!!

赤ちゃんこいのぼりも、作ったんですって

こいのぼり、人気なんですよね。風に泳いでいると見上げていて、風が吹かずにいると心配され、たま~に出ていないと大騒ぎになります。
そんなこいのぼり、つくし組ではまず自分のこいのぼりを作っていました。自分のができると、持って走ってあそぶのが小さい組らしくていいですね。
年少つくし組②「大きいこいのぼり」

お部屋のテラスから見える大きいこいのぼり。実はつくし組の分もあるんだ~と障子紙でできた大きいこいのぼりを見せてみました。

とやる気一杯の子どもたち。
早速次の月曜日、自由の時間の中で出していきました。絵の具のスタンプで素敵にしてみよう!とテラスで始めると、たくさんポンポンっと色を付けていく子もたち。
どんどん素顔な色に染まっていくこいのぼりでした。〇、△、口形のスタンプでたくさん模様をつけていきます。楽しくて、手を使って押していく子もいましたよ。

次の日、足で(スタンプ)やりたい!。子もいたので「どうなるかな?」と思いつつ、テラスにこいのぼりを置いてやってみました。
すると、子どもたちの小さい足形がペタペタペタ…・歩いた所に足跡ができるのが楽しいようで沢山歩いていました。
その日の午後には筆で絵の具をぬっていって色付けしていったりとお部屋には父ひきのこいのぼりが泳いでいます
たくさんのこいのぼりを素敵にしてくれた子どもたちでした。

自分の分の後は、みんなで大きなこいのぼりも作っていました。
ここで、私が良いな~と思ったのが、それぞれのクラスで、
「先生が用意していた絵具やスタンプ以外のアイデアが子どもから出ていたこと」
ここのクラスでは、なんと「足でやってみたい」でしたが、その他にも「赤ちゃんこいのぼりを作りたい」、「スタンプじゃなくて絵具と筆で色を付けたい」などなど。
それを、ちゃんと先生も、どうしたらできるかな?と考えて、やれそうだ!となったら、やってみた、というのも良いです。
こういう、アイデアややってみたい事を出してみて、実際にやってみて、できた!という体験って、とってもいいですね。
足でスタンプしたい。うん。分かるけど、やれるかどうかはそのクラスや状況によりますね。今回、紹介したクラスはとっても楽しくできたんですね。よかったよかった。
足跡が色になってついて行く様を見た子どもたちが、パッと輝く笑顔だったそうですよ。
年中もり組の様子「こいのぼ作りました一個人画編ー」

一つ上の、年中もり組の様子です。もり組は、個人のこいのぼりを作った後に、大勢でこいのぼりを作りました。
大きなこいのぼりで集合画(みんなで描いた絵)の次は「自分だけこいのぼりもほしいなー」の声を受けてひとりひとりのこいのぼりを作りました!
今回もクレヨン→えのぐ ではじき絵をたのしみましたよ♪

「おうちにもってり帰りたい!」の声が多かったので本日、持ち帰りました。こいのぼりを飾る、5月5日から時期が遅くなってしまい申し訳ありません
- はじき絵をたのしんだ子
- えのぐの感覚をたのしんだ
- 色のまざり合い、手にぬってスタンプ!感触をたのしんだ子。
その子その子の楽しんだポイントがありました。持ち帰ったら、その部分も感じて頂けたらな~ですよ

もり組は、クレヨンを塗ってその上からえのぐを塗って、というはじき絵の手法を楽しみました。
その時の様子を先生がよく見て、その子なりに楽しんでいる様子を見ていったのが伝わります。年中組くらいになると、子どもそれぞれが楽しむポイントが違ってくるんですね。
特にクレヨンとえのぐ両方を使っていた今回は、きっとどこが楽しいのか、いろんな様子があったんでしょう。
クラスが変わって、先生と子どもがそれぞれにお互いを知っていく一学期ならでは、かもしれません。
満三歳児ひよこ組の様子

ひよこ組は、年少・年中とちょっと違って、作るのも楽しみますが、それを持って遊ぶのが楽しみになっています。
小さいひよこ組が、遠慮なく遊ぶのに、先生が用意したのは紙コップを使って作ってあるこいのぼりでした。

お弁当中に、こいのぼりを見せながら、こんなのあるよとみせると、よ~く見て聞いていた皆。その後、お弁当の後に自由の時間でうろこの形のシールをぺたぺたして飾っていきました。
できたら、さっそく ブン!ブン!と楽しかったようです。お家に持って帰りました。お家でもぜひたくさん遊んで下さいね。
年長そら組「おりがみでこいのぼり作りました」

そら組になって、はじめての折り紙の活動でした。
手順が簡単だったので、わかるとどんどん自分で作って行きましたよ。

その後は、お店屋さんにもなっていました。
小さい組のお客さんに「ありがとー♥」といわれると、「いいよ!だって自分で作れるから!」と答えていましたよ。
行列のできる人気店でした。

年長そら組は、自分で形を作るこいのぼりでした。
一番小さいひよこ組が、こいのぼりの形は先生が用意して、子どもは好きにぺたぺたするだけだったのと、大きいそら組が自分で手順を理解して作って行く様子。
そして自分が作ったものを小さい組にあげられるという姿(小さい組は、自分の作ったものを自分で遊ぶのが楽しいので、他の子に自分の物を渡すという発想はないんです。そういう時期です)。
同じ「こいのぼり」がテーマの活動でも、何をするのか、どうやるのか、それぞれに違うのが面白いですね。
園長先生のつぶやき

こんなに小さいのも作ったよ!
違う学年が一緒に過ごす、「異年齢保育」というのがあります。これはこれでいいところがあります。
その一方で、年齢が違うと理解と、できる作業が違う、という面があるので、同じ年齢の子たちで取り組むのも、やっぱりいい所があります。
こいのぼりを作るときに、3歳年少組に折り紙を取り組ませたら形にならないでしょう。でも、5歳年長組とやってみたら、自分でどんどん作れるから、自分でどんどん作って行く。その時に、やっぱり、楽しい!ってあると思います。
「一緒に過ごしている、子ども同士だから響きあうものがある。」
競争させる、というのともちょっと違うのですが、一緒に作ったり遊んだりしているから、「あ、あんなことできるんだ、面白そう、やってみよう」だったり「もっとすごいのを作ってみたい、やってみよう」だったり、いろんな刺激があって、いろんな発想が出てくる。
だから、年長では折り紙でたくさんのこいのぼりを作ってみる子が出てきて、それに触発されて他の子も沢山作ってみる。小さいこいのぼりを作ってみた子を見て、もっと小さい限界に挑戦してみる。
自然に「思ったことを形にしてみる体験」&「繰り返すことで自分のものにするという経験」をしているんですね。
それと、こいのぼり、という形を借りて、何を願っているのか。
例えば年少組。えのぐを楽しんでみよう、でもいきなりじゃ抵抗があるかな?手が汚れるのを嫌がる子もいるかも?でも、スタンプなら気軽にできるかな、大きい紙ならなお楽しいかな?という、入園してまだ1か月位の子たちと楽しむための工夫。
年中もり組は、クラス替えの後のメンバーです。年少の時に取り組んだこととは、心持が少し違うでしょう。そんな頃に、クレヨンも、えのぐも、ダイナミックにグルグルと描いてみる。ぐしゃぐしゃになるかも。
それでも、こいのぼりの形をしていれば、「こいのぼり」なんです。「こいのぼり作ったよ!楽しかった~」という経験になる。「ちゃんと書いてね、えのぐははみ出さないように塗ってね」とは違うクレヨンとえのぐの楽しさの体験。
身近に、大きなこいのぼりが飾ってあって、それを見ながらお母さんに、「あそこにあるこいのぼり、それと同じこいのぼり、僕も作ったよ~」という報告ができるって、いいんじゃないかな、と思ってます。
5月もしばらくが過ぎて、こいのぼりがあがらなくなったら、小さい組が何人も「こいのぼりどうしたの??」と探していました。人気者でした。来年またね。また、いろんなこいのぼり作ろうね。