2025年が始まったところで、気になっている方もいらっしゃるかな、というのが、新年度について。
幼稚園では、来年度スタートの入園については、すでに手続きなどは11月1日に始まっています。
来年度入園ではなくてその一つ前、未就園児クラスについては、これから探すという人もいるでしょう。
そこで、未就園児クラスを探している方向けに、なかの幼稚園の未就園児クラス「親子の広場」ではどんなことをしているの?というのをご紹介します。
まずは、基本は以前の記事をご覧下さい。
「親子の広場」集まってみんなでする時間?何をするの?

親子の広場では、「来て自由に遊ぶ時間」と「集まってみんなでする時間」があります。今回は、その「集まる時間」について少し詳しくご紹介します。
9:30~10:00に受付の広場。一時間程あそんで10:40頃にお集まりになります。
まずは、ご挨拶。そのあと、今日は誰がいるかな?と名前を呼んでいます。
だんだん慣れてくると、この名前を呼んではーいというのが元気になってくるのが分かり、嬉しいものです。その後には手遊びをしたり絵本を読んだりして、親子遊びもします。
この後、(内容によっては前に)何かみんなでやってみます。
お絵描きをしてみたり、シールや糊を使ってみたり、又はかけっこしてみたり、といろいろありますよ。
紙を使ってお絵描きやシールぺたぺた

クレヨン。お家で使った事あるかな?画用紙に色々な絵が印刷されているものに、クレヨンで色を付けてみます。
これ、はっきり言って、まだ広場の年齢の子には、絵なんか関係ない!という事も多いです。単に「線が描ける」「色がつく」という事をたのしんでいるので十分です。
線が描ける、というのは純粋に楽しそうですよね。また、クレヨンに興味がない子には、シールがあるので、それをぺたぺたと貼って楽しむことも。

一学期にあんまり興味が向かなかった子も、経験を重ねると楽しくなってくる様子や、絵の中身を気にかけて塗っていくようになる様子が見られます。この時期の子どもの成長ってすごいですね。
ダンゴ虫やバスの絵は、それを使ってお面にしたりペープサートにして遊んだりします。

のりやフィンガーペイント、えのぐなど

普段、家ではあまりであわないような感触の物もやってみよう!という事です。
フィンガーペイントも合わせて、でんぷんのりの感触を楽しんだり、くっつくという事を体験してみたり。
緊張する子はこのぺたぺたする感触は手を出さない子もいますが、こういう感触を楽しめるのは小さいうちの大事な体験だと思っています。
えのぐの感触も良いですよね。色が広がったり、筆の感触を楽しんだり。こういう感触をたくさん体験して、自分のものにしていけるといいな、という意図と、単純に楽しい!という体験と。

えのぐは、家ではなかなか取り組めないですよね。幼稚園で広い場所を使ってのびのびやってみる。
なかの幼稚園では、お天気が良ければ外で楽しみます。もし、ばしゃーんなんてえのぐをひっくり返しても、大丈夫大丈夫。笑って楽しめます。
そういうのもひっくるめて、大事な体験でしょ?まわりの大人が、その取り組む様子と楽しむ様子を実感してもらうのも大切なんですよ。

この「普段と違う触感を楽しむ」というのが年々大変になっていく気がしています。何となくですが、生活の範囲が区切られているというか、イレギュラーがないというか、知っている物と知らない物の線引きがはっきりしているというか。
知らないものに、絶対に触れない!という子や触れてみて拒否感の強い子が増えている気がします、、気のせいかな?
でも、「知らないからやらない」というのは、はっきりいってもったいない感覚です。知らないからやってみたい、というほうが楽しいことが多いと思うんです。
なので、小さいうちから知らないこともやってみたら楽しかった、という体験と、そもそもたくさんの種類の体験をしてほしいと思っています。
かけっこ、からだあそび

これは、ちょっと慣れてきた二学期、ちょうど幼稚園でも運動会の取り組みのある9月/10月にやっています。
よーい、ピっと走ってみたり。音楽に合わせて踊るというか体を動かすというか。からだを思いっきり動かすって楽しい!を実感してもらいます。
親子遊びも、顔遊びなどだけではなくておんぶを使うものだったり体全体を使うもので遊んでみます。

かけっこ、って、なんで楽しいんでしょうね!広場世代の子たちには、体を動かすっていうのが単純に楽しいんですよね。
それと、おんぶも含めていろんな動きをやってみるのも大事です。余談ですが、おんぶ、してますか??子どもが自分の体を支えるようにおぶわれたり抱っこされたりするのって、その子の体を成長させます。
最近は丈夫な抱っこ紐がありますが、簡単だったりキレイなおんぶ紐一本でおぶえる、おんぶ。あんまりしたことないや、という人はぜひチャレンジして下さい。
季節の行事

七月の七夕、二月の節分、三月のひな祭りなど、季節の行事に合わせた取り組みもあります。
行事ではないですが、柿のなるころに、柿をみたりもらったりしたあとに柿の木を貼り絵で作ることも。

七夕、節分などは、家ではなかなかしていない人もいるのでは?節分の鬼、幼稚園の園児向けとはまた違うのんびりとした鬼に来てもらってます。顔が見えててあきらかに人、なんですが。これでも怖い子には怖いんです。

季節の行事。個人の家では難しい事、ありますよねぇ。笹が手に入らないとか、大声で豆まきするのが気が引けるとか。
以前はその辺に竹藪があって取りに行けたり譲ってもらえたりしたのに。笹を手に入れて願い事を書いても、最後がゴミになるのもちょっと悲しいし。
幸い幼稚園では、園庭に竹があったり、知り合いから立派な竹をもらったりもできます。
ボヤキですが、しっかり季節の行事にとりくむなんて、今の八王子では保育施設かデイサービスしかなのでは?と思ってしまいます。
幼稚園で、七夕のお願いをしたり、節分の豆まきをしたり、思いっきりしていってください。
園長先生のつぶやき

こんなことを通して、「お集まりすると、面白いことがある」「お集まりたのしみ」と思ってもらえると良いな、と思っています。
広場に来てくれる子が、最初はお集まりと呼ばれても「我関せず」なのが、何回か来るうちに「はーい」と集まるようになってくることが良くあります。
やってみる、って楽しい。初めての事、もうわかっていること、何にしても、やってみてできた!という事って楽しい。そんなことを経験してもらえたらいいな。
なかの幼稚園の広場では、知識として何かを教える、とか、製作にしても見栄えのいいものを作ってもらうというものではありません。
でも、この「やってみるって楽しい」というのが支えるこれからの園生活と学びの基本が詰まっています。ぜひ、子どもが楽しいを感じていく様子を身近で感じてみてください!
子どもは、クレヨンを見ると、触ってみて、その色が広がるさまを楽しんで行きます。その時に、大人はつい「ちゃんと塗って」という事を願ってしまう様です。
でもね。子どもにとっては、クレヨンは色が広がる楽しさがまず一番なんです。だから、紙を用意するときに絵も印刷されていたりしますが、それを気にせず色を塗っていくので、良いんです。
時にははみだす。それでもいい。だから、机にシートを敷いているんです。
また、時にはクレヨンが折れることもある。これもまた子どもにとって面白かったりするんですよね。・・。
困ることではあるんですが、子どもにとってはたのしいんですよね~・・。怒るものではないのかな。もっと大きくなってわざとやっていたら止められる事です。
なので、なかの幼稚園の広場、クレヨンが折れていることがあります、ご了承ください。