子供たちも大喜び!好きに行けるなかの幼稚園の畑!何が採れるの?

以前、幼稚園を探している方からの質問で、

 

なかの幼稚園では、畑があるって聞きましたが、どのくらいの頻度で行くんですか?月に一回くらいは行くんですか?

 

というのがありました。なるほど、「畑」って、それぞれイメージが違いますよね。

なかの幼稚園の畑は、庭の一部の場所にあり、好きに行って来れます。今回は、畑をご紹介しますね。

 

 

なかの幼稚園の畑はどこにある?

まずは、場所です。実は、3カ所の畑があります。

 

「普段使う畑」

ブランコの後ろが畑になっていて、各クラスが1畝使います。ここは、いつでも子どもが行けます。

 

「芋掘りの畑」

これは、敷地の外で、普段はあまり行きません。時々虫を探しに行ったりしますが、ジャガイモ堀りとサツマイモ堀りの時に行きます。

 

「いちご畑」

自然園のところにあり、自然園が開いている時、つまり誰か大人がいる時は、いつでも行けます。

いちご畑ですが、隣のスペースが大根などの作物の予備の畑になったり、撒きたい種があるけどクラスの畑のスペースが足りない時などに、ここを使ったりします。そら豆やカボチャがなっていたことがあります。

 

 

畑で何をしてるの?

基本は「種を蒔いて、収穫して、料理して食べる」です。一学期に白カブ、二学期に大根。この2つは、全クラスがまきます。

1人2〜3粒ずつ種をもらい、畑の畝に穴を開けて種を入れて、土をかぶせて。その後、大きくなったのを見たりしながら、もう十分という時に、みんなで抜きに行きます。収穫したら、絵に描いたり、家に持って帰ったりしつつ、お料理もします。

 

定番は、お味噌汁。小さい組の初めての料理は、この畑からの野菜の味噌汁作りです。

大きい組は、何を作るか相談して決めます。大根をカレーにしたりもシチューにしたりもします。また、余っている大根を干してたくあんを作るのも例年の風物詩です。

 

大根が干されている・・・こんな入口の上に干したのか⁉風通しは良いね

 

干した大根をたくあんに漬ける

 

 

 

畑にはどんな野菜があるの?

子どもが撒くのは、カブ、大根のほかに、園長が育てて欲しいなと枝豆などのタネも渡します。年によるのですが、そら豆やブロッコリーを育てることも。

大人が植えるのは、トマトやきゅうりなど。夏に見つけた子どもが収穫してクラスで食べます。

他に、クラスで種を持ってきた子がいると、畑やプランターで育てます。過去には、人参やチンゲンサイ、お花を育てたりもしていました。

 

枝豆。とって、ゆでて、食べます

 

ブロッコリー収穫。触ってみたり、嗅いでみたりしてました

 

立派なブロッコリー!ゆでて食べました

 

大根、お持ち帰り

 

そら豆。絵本のそら豆のベッドを実感できます

 

かぶ。みんなで取ってきたところ

 

 

 

畑には他にも大事な役割が!?

畑は、草が生えるので、他にも大事な役割があるんです!

虫取り!!ちょうちょが飛んでくる、イモムシがいる、てんとう虫が来るし、そのエサのアブラムシもここでゲット。

掘り返すと、何かの幼虫も出てきます!子どもたち大興奮!!(子どもたちはたいてい「カブトムシだ!」と言いますが、大体カナブンとかでしょう。)

それと、ニワトリやウサギにあげる草もここで取れます。子どもはあんまり名前を知らないみたいですが、ハコベとかオオバコとか。

除草剤をまかない畑なので、安心して触れます。その代わり、夏は草取りが大変だし、うっかりするとジャングルみたいになります、、、。

 

 

 

子供の身近に畑があると…

まだ、少しちいさいんだ、大きくなってね

いろんな事が起きます。まずは、毎年起こるのが、畑の作物を抜くこと。小さい組は、まだよくわからないので、カブの種が芽を出した頃に、毎年1回は誰かが、

 

せんせー、なんかあったよー

 

と、うれしそうに抜いて見せに持ってきてくれます。

 

先生
もっと大きくなるから、まだ抜かないでね。この囲いの中は入らないで、見るだけね

 

と根気よく伝えて、、たいていの子は、すぐわかるし、大きくなって収穫すると経験でほとんどの子がわかるようです。

抜いたら枯れてしまう、収穫するまで待つ。こういう経験、小さいうちにやっておくべきですよね。

最近の実習の大学生が、ほとんど野菜を知らないし、草むしりがうまくできない様子なのを見ていると、大人になってからより、小さいうちの体験としてやっておいた方が良いな、と思います。草むしりの代わりに苗抜いてる人いるんです…

 

「霜柱だ」手前がブロッコリー、奥が大根

それから、砂でもなく、土という事で体験する事があります。冬の霜柱。砂場や園庭にはできませんが、畑にはできます。

大きい組の子達は寒い朝に「探してくる!」と畑に走っていくので、どこにあるか体験的にわかっていくのでしょう。

それから、幼虫や虫の環境として、砂ではなく土を入れるのを覚えられるのもあります。

 

 

 

園長先生のつぶやき

畑が、好きに行き来できる範囲にある事。なんとなく、なかの幼稚園ののびのびした雰囲気に一役かっていると思います。

地に足がつく、という言い方がありますが、人工的な壁じゃなくて、土がある事のおかげで安定してどっしりしていられるんじゃないかと。

それと、「野菜は誰かが作って、ビニールに入ってお店に並んでいるもの。」というのと、「野菜はタネ撒いたらできる、とって食べると美味しい。」という感覚があるのとでは安定感が違うんじゃないかと思います。

 

園長先生
やっぱり、知らないうちに用意されているより、自分がその成り立ちを知っている方が、わかりやすいですよね。自分が食べるもののでき方を知っているのって大事なんじゃないかと思います!

 

 

それから、多様性というか。言葉で「野菜だから、いろんな形があるよ」と言われるのより「自分でとったら、隣の子とずいぶん違うのがとれた。」という方が身にしみますよね。

なかの幼稚園の畑、除草剤を使わないので畑としては不恰好ですが、大事な役割を果たしてくれます。人工の建物に囲まれがちな、今の時代は特に。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です