「うちの子大丈夫かな?」と不安になったら試したい、先生への“ちょっとした”聞き方

1学期も半ばを過ぎました。みんな、新しい生活には慣れてきたみたいです。

さて、今回は我が子を心配する親の気持ちが、子どもに良い影響になると良いなと思って書いています。

我が子が、良くできるといいな、とか楽しく過ごせると良いな、と願うのは親なら当然ですよね。そんな時に一つ、気になる言葉が。

 

「うちの子、大丈夫ですか?」

 

この言葉です。新年度になって心配があるのか、今年何人かこう聞いてくる親御さんに会いました。

我が子が心配な時にこう聞きたくなる気持ちはわかりますが、この言葉はとっても漠然としているうえに、大丈夫かどうか、大げさに言えば「マルかバツか」を聞いています。

もうちょっと心配がはっきりしていて、風邪をひいて咳が出ていたけれど大丈夫でしたか?というのであれば、咳は出ていたけれど元気に過ごしたというような「大丈夫」が出せます。

でも、何もない中で「うちの子大丈夫かどうか」を聞かれると、返事が難しいです。

特に、新年度新学期なんて、いろんな戸惑いがある時期ですから、簡単にマルかバツかをジャッジすることはできません。

また、たぶん先生の伝えたいマルと、保護者がききたいマルの温度差もありそうです。

 

 

じゃあ、一体なんのことか?

先生の言うマルと、保護者の思うマルって、最初は違う事が多いんです。

ここが、今回お伝えしたい事なのですが、保護者が思う大丈夫、というのは全て含めて大丈夫を期待していることが多いみたいですが、それって、「幼稚園の時代の子どもにはあんまり無い事」です。

幼稚園の頃の保護者、特に第一子の親御さんは我が子のことを漠然と良いか悪いかの判断をしようとしていることが多いみたいです。

もちろん、我が子の様子をよく把握している人もいるかもしれませんから、全員の保護者に当てはめる事ではありませんが、幼児期は、まだ理解があいまいだったり、出来ることが少ないこともあるので、大人と同じ基準でマルを出す時期ではありません。

落ち着きがなくて、すぐ立ち上がっちゃう子もいます。緊張から自分の事もなかなかできない子もいます。

 

ただ、それをもってバツという事でもありません。慣れてくれば出来る事、これから学ぶこともありますから。

 

だから先生は、新年度で落ち着かない様子を汲んで、今は落ち着かないけどわかってくれば座る時間は長くなるだろう、などを含めてよくがんばってますよ、などと伝えると思います。

ここで保護者はもしかしたら「うちの子ダイジョブですね!」というかもしれませんが、ここまで読んできた方には、このよくがんばっているとダイジョブの差にお気づきなのではないでしょうか。

 

 

「がんばっている」と「ダイジョブ」の差?

ダイジョブという言葉には、マルかバツか、が含まれていることがあります。ダイジョブではない時はダメとなってしまう。

そして、とくに何かを限定しない時には、そのダメはその子全体を否定することになりかねない。

そんなわけないですよね。まだできない事、身につけていく事がたくさーんある幼児期に、全体を否定することなんて必要ない。

でも、言葉のイメージですが、うちの子ダイジョブに入らないと、うちの子ダメのイメージになってしまいがちです。

ダメなイメージを子どもに持つと、子どもはそのイメージに引っ張られていきます。

だから、この漠然とマルかバツかを聞く形の質問、大げさに言えばその「答え合わせをしたい考え方」を一度変えてみましょう。

 

 

では、どうすればいいのか?


まずは、うちの子の気になるところがあるなら、そのポイントを絞って聞いてみましょう。

 

「昨日、他の子をぶっちゃったらしいですが、今日はどうでしたか?」とか。

「昨日、泣いちゃったらしいですが、今日は楽しく過ごせましたか?」とか。

 

ポイントがわかれば、先生もそれについて伝えやすくなります。

また、もし漠然とききたいのであれば、どうでしたか?と様子を聞く言葉にしてみてはどうでしょう。

どうでしたか?には、マルかバツは入れても入れなくてもいいですから。

よくできてました!とも答えられますし、楽しそうでしたよ、とも難しそうでした、とも答えられます。出来たかできないかではない、様子を伝えるということです。

ささいなことですが、言葉の持つイメージを使って、子どもについてのプラスになるような話ができると良いと思います。

 

 

園長先生のつぶやき

最後に一つ。

幼児期の子どもにとって、大丈夫かどうか、というなら、身の回りのことが自分で出来ること、がその他の大丈夫につながります。

身支度や準備が自分でできること。そうすると、子どもは自分に自信が持てます。

他の子が動いて自分のことをできる時に、何をするかわからない子は不安になったりそもそもやるべきことが出来ないとなります。

 

なので、自分のことが自分で出来ることがだいじ。そのためには、お家でも自分のことを自分で出来ると良いですね。

小さいうちは、できない事が多いので、大人が代わりにやってあげるものですが、成長するにつれて自分の力で出来ることは増えていきます。

 

その時に、「大人の側が意識を子どもの成長にあわせてかえていく」ということです。

 

いつまでも、パンツは大人が履かせるもの、ではなくて自分ではけるようにしていく工夫。

いつまでも、着替えや飲み物は大人が持っていていつの間にか出て来るものから、自分で持ったり背負ったりしていくものにしていく意識。

いっぺんには無理かもしれませんが、日々の中で子どもの様子に合わせて任せてみることで、子どもの自信につながります。

そんな風に変化していけると、きっとお家の人が、漠然と「うちの子大丈夫!」と言えると思います。

 

 

 

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