進級、進学の時期というのは、小さいお子さんを持つ方にとっては、自分の子どもをどこに通わせるかを考えるきっかけになる頃ですよね。
「じゃあ、どこにするのか??」
幼稚園をやっている側としての一番のアドバイスは、実際に見てみる事だと思います。空気感を知ってから考えてみることをお勧めします。
とはいっても、そんなにたくさんの施設を見に行くことも難しいですよね。
今回は、保育園となかの幼稚園を比べてみようと思います。園選びのご参考にしてください。
保育園と幼稚園の違い?

冬に遊んでいる時間の様子
一応、保育園と幼稚園の違いを先に整理しておきます。
幼稚園は、文部科学省管轄です。だから、学校に準ずるというのか、子どもがいろんなことを学ぶことを意図して通っているというのが大きいです。
保育園は、厚生労働省管轄です。医療とか介護とかの分野の考えから、子どもが健康に過ごせることや親が働くことを保障することを意図して通わせるという事です。
今は、そのあいだをつなぐこども園があったり、幼稚園も預かり保育があったり、保育園も学びを意識したり、と垣根が低くなってきていますね。
もう一つ、設置基準や保育料の設定なども管轄省庁の基準があるので、保育料が違ったりも発生します。
それと、入園の手続きも、直接保護者が申し込む幼稚園と、役所に申し込んで振り分けられる保育園とで違います。
そういう制度上の違いがあります。それにプラスして、各園の方針があるので、その実際の特色などの事はその園に聞くのが一番です。
さて、最近はお父さんもお母さんも、働いているという方が増えているので、子どもを預ける先を考える時に保育園一択の人もいるかもしれません。
けれど、なかの幼稚園は毎年、複数名、保育園から転園される方がいます。
「働いているなら、保育園でしょ?という時に、なぜ幼稚園が選択肢に入ったか?」
ちょっと、お母さん達に聞いてみました。
なぜ、保育園ではなく、幼稚園を選んだのか?

砂と水と泥であそぶ
【Aちゃんの場合】
Aちゃんは年少組さんで入ってきました。小さい頃から保育園に通っていたのは知っていたので、すぐに預かり保育を利用してお母さんがお仕事をしているのも予想通りでした。
しかも、お兄ちゃんたち二人は保育園で5歳まで過ごしていたそうです。
そこで、保育園の事をよく知っているであろうAさん(Aちゃんのお母さんなのでAさん、とします)に聞いてみました。


と、Aさん、丁寧に文にしてきてくださいました。
上の子たちは近所の保育園で、長女は2歳児クラスから、長男は1歳児クラスから入園しました。
我が家の場合、園の方針が合わず思うところがあったり、参観がなく日頃の様子が全くわからなかったこと、役員もなかったので親の出番はほとんどなかったことが少し残念でした。
上の子があっさり親離れしてしまい寂しかったので、Aは最後の子になるから親を必要としてくれる時期を大事にしたいと思っていて、たくさん親の出番がある園が良かったのと、1番は子がのびのび過ごせる園がいいと考えていました。
生まれる前から保育園の空き状況はリサーチはして、幼稚園か保育園かはその時点では決めていなかったです。
小規模な保育園も気になっていましたが、0歳からとなると選択肢が少なかったので、2歳児までの園に9ヶ月の時に4月入園しました。
そこからは、3年後の卒園が決まっていたので、子育て広場や上の子のママ友たちにリサーチし、最終的になかののプレと、保育園のやっている親子広場やプレイパークの解放日など1~2歳児の間で通いました。

秋、親子の広場のあった日
最終的な決め手は、なかのママたちの口コミと、あとは直感です。
検討していた保育園さんは年間でカリキュラムを緻密に計画して保育されてるようでしたが、そこからはみ出た子の話は聞きませんでした。
なかのはお集まりはあるけれど、集まりたくない子を無理に参加させないと聞いて我が子にあってるかも、と思いました。

すごいな~と思いました。しっかりリサーチしていて、しかも、園選びのコメントが鋭い!
生まれる前かリサーチして、って。そうですよね、お仕事続けながら0歳で預けるためにはそういう時間が要りますよね。
その中で、我が子をどこに預けるか、たくさん考えてらしたんですね。仕事はするけれど、子どものことも大事にしたい。そういう考えが伝わってきます。
幼稚園か保育園か決めていなかった、というお話の通り、Aちゃんは0、1、2歳の保育施設に通っていました。そういう方も年々増えています。
そして、決めては口コミと「直観」。私、「親の主観はよく間違うけど、直観は合ってる」と思っています。
我が子がここで過ごすなら、どうなるだろうと考えた時に、うちの子はこう過ごすだろうな、とイメージができたので選んで下さった、という事ですね。
Aちゃん、確かに「あつまるよ」という時に「いまこれしてるの」と返しているのを見かける事があります。
でも、その後ちゃんとやるべきことはやっています。お母さんの直感。なるほど。ちなみに、なかののママの口コミは、小学校で知り合ったお母さん達とのことでした。
他に、二人、保育園から転園してここで卒園を迎えるかたにも、実際に通わせてみてどうだったか、を聞いてみました。

年長組。遊びに行くのに走っていく所
【Bさんの場合】
B君は、保育園にいたときには不安で泣いていて、いろんな事ができなかったそうです。そこで、親戚の方が通っていたなかの幼稚園に、3歳の時に転園してきました。


人生変わりましたよ。この子も、親も。
保育園と幼稚園、というより、なかの幼稚園が、です。
保育園にいたときは、あれができない、これができない、と指摘されていたので自己肯定感が下がっていました。子も親も。うちの子はできないかも・・。と。
こっちにきて、こんなことができましたよ、こんなことしてたのしかったですよ、て言ってもらえて、心が救われました。




と、正直に言ってくださいました。そうですよね、仕事しながら、というのは考えますよね。「でも、」と次のことを言ってくださいました。

子どもが、そこに合わない、となったらやっぱり考えて、こういう園にというのが響くだろう。
自分も、入る前になかのの事は聞いていたけどハイハイっていいながら聞いていなかった。
子どもが、行っている園に合わないってわかってからこっちにきて、言われていたことがそういうことか!ってわかった。
Bさんも、自分の仕事や夫の仕事がある中でたくさん考えて、来てくださったのがよくわかります。
そして、保育園か幼稚園か、という時に、実は子どもが不安定だと親が仕事に集中できない、というのがわかったのも、Bさんを通してでした。
転園前後、そしてその後も時々、お母さんだけでなくお父さんも交えてB君の事をたくさん考えてきました。
最近はそういう時間が無くなりました。B君の成長とともに、不安な理由もわかり、段々と不安定なことが減っていったので相談する必要がなくなったんです。
そんな頃、Bさんから、
「子どもが安心して園に行ってくれないと仕事にならないから、行きたいと行ってくれるのがすごい!」
と聞き「そうか!」と納得しました。

年少組。どうするか相談中
【Cさんの場合】
C君は、保育園に申し込んだとき、兄弟が行っていた保育園とは別の保育園になったそうです。
そこで、お母さん達は前の園との違いを感じ、考えた末になかの幼稚園に4歳の時に転園してきました。
きっと、お仕事しながら幼稚園を考えるのは、他の方同様とは思いますが、たくさん考えての事でしょう。


子どもの時に大事なのって、自分で考えて、やって、その責任を取るという体験だと思うんです。そうしたら、それをさせてくれる時間がないとならない。
お兄ちゃんが6年生の頃、同学年の荒れている子たちが、4歳の子と同じ事をしていた。
それを見て、あとから「自分のやったことを考えて学ぶこと」をするのって大変、って思ったので、体験して学ぶ時間をくれる保育施設を探したんです!


子どもを育てる時って、じりつ(自立・自律、両方とも)するのが必要だ、って言うのが最後に目標になると思うんです。
そのために、何をどうするか、子どもを見ながら考えて欲しいと思う。
やり方にこだわっている大人が多いですよね。保育園か幼稚園かだけじゃなかくて、小学校とかも…

先生と子どもで、試行錯誤中
またまた、園選びのコメントが鋭い!
子どもが成長するのに、必要なのは、自分で考える力で、それをするだけの時間や機会を与えてくれる場所が良いと考えた。
作品とか運動会の発表とか、目に見える形に残るものでない部分を、しっかり考えている保護者。
すごいな~とおもいつつ、それに応えられていると良いな、と思いつつ、聞いていました。
きっと、これを言ってくれるということは、応えられているということでしょう。
何人かにお話を聞いてみたところ、それぞれに忙しい中、大事にしたいことがあって選んでくれたことが伝わって来ました。
大事にしたいことがある、というのがポイントなのでしょう。仕事は忙しいけれど、ここで良い、と思えることがある。
また、仕事が忙しくて、ここにいたいけれど保育園に転園せざるを得ない、という人も中にはいます。
そういう人は大体、それはそうだろうと言う位の理由があります。遠いとか、忙しいとか…
なので、子どもの通園先を探す時に、
「仕事をしている=保育園。仕事をしていない=幼稚園」というのではなく、自分の生活の仕方と子どもに願うことを考えて選ぶ!
という事でしょうか。その時に、直観も大事!かもしれません。

アリを捕まえようとしている
後日、Cさんが、あの後考えたことがあって!と付け加えに来てくださいました。何だろう?と思ったら…

子どもにいいことをって思いながら、仕事しながらじゃできないし、私立や有名なところに通わせるにはお金も時間も足りない、、て。
けど、思い切ってなかのに入れたら、実現できた!共働きの中で、こどものために!っていう話ができて、うれしい。
ここにいると、なんだ共働きでこう考えてるのって、結構大勢いるんだって、わかった。それが、よかった!
その話を聞いているとき、夕方だったので、預かり保育のお迎えに現れる同じクラスの保護者が目の前を何人も通っていきました。みなさん、Cさんとそんな話ができそうな人ばかりでした。
園長先生のつぶやき

夕暮れ
その気持ちは、良くわかります。
こんな時代に、こう考えるのって、自分だけかな、、。
自分の考え、間違っているわけじゃないだろうけど、周りと話にはならないかな、って、あきらめてしまう事。
そして、同じようなことを考えている人と、気を置かずに話し合えるのって、嬉しい事。
Cさんが「ここは、担任の先生のお手紙でも、園からのお手紙でも、【こういう事があって、こういう風に考えるからこうする】って言うのがありますよね。だからわかる。」とも言って下さいました。

夕方、虹が出た日
幼稚園なのでね。子どものための施設ですから。
「子どもの為に!」っていう100%で、たとえ理想論でもいうべきなのが幼稚園ですよね。
仕事も、他に気にしなきゃいけないことも他にあるかもしれないけど、幼稚園の中では幼稚園で語るべき事が語れる。大事にしたいと思います。
以前にも、保育園と幼稚園の両方に預けた方の感想をブログに書いているので、よければそちらもご参照ください。








