なかの幼稚園では、未就園児クラスに「親子の広場」があります。
来年、なかの幼稚園に入園しようかなという方、園をどこにしようか迷っている方、園庭を使って遊びたい方、が集まります。
詳しくは、ホームページやブログ、インスタグラムに広場の投稿があります、ご覧ください!
6月、始まって二回目に、広場に集まる保護者に聞いてみました。
「子どものこと、困っていること、みんなに聞いてみたいこと、ありますか?」
皆さんから、一言、今困っていることや聞いてみたいことをあげてもらい、その中から1つを取り上げて考えてみる、という事をしました。
親子の広場は水曜クラス、木曜クラス、金曜クラスがあるのですが、それぞれに来ている人から他の曜日の話題も気になった方がいらっしゃったので、話題をまとめておたよりにして報告しました。
これ、もしかしたら他の方も聞きたい事あるかな?と思い、ブログでも報告してみます。
広場の報告 6月2回目の週 『今困ってること、みんなに聞いてみたい事』
水曜日

上がった話題は、
- ごはんを食べるものと食べないものがある。簡単にできるものを教えて!
- 兄弟の事 (おもちゃの取り合い、習い事の送り迎え、など)
- 家の周りは保育園の子が多くて、、、
- おすすめの公園や雨の日のあそび、テレビ以外にどうしてます?など
- すぐ泣く、怒ること
みんなで話したのは:「家事をしている間、おすすめのおもちゃってありますか?」
これをちょっと先輩ママ(上の子がいるママ)に聞いてみました。家事している時って?






幼稚園で、新聞紙で遊んでいる所。ビリビリして遊んだりします
夏の公園・雨の日のおすすめは、紙に書いてもらいました!(*これは、広場に渡したお便りには書いておいたのですが、八王子ローカルの話題だったりするので、ブログでは割愛させていただきます。)
園長からひとこと
話題は、その場でホワイトボードに書いていきました。その後、その時にいた方にきいて、一番関心が高かったものを一つ、みんなで話しました。この日は、上に兄、姉がいる子が多かったので、そんな話題も票を集めていました。
その後、じゃあどうしてますか?と聞いて言ったのですが、この時私が感心したのが、皆さんそれぞれ話してくれたこと。自分の話を紹介するって、ちょっとドキドキしますよね、ありがとうございます。
でも話してくれたことで、初めてなかの幼稚園に来たという方たちが、「あ、みんなそういう事悩むんだ」「私もそれ、おもってました!」と呟いて、ちょっとほっとした感じがありました。その悩み自分だけじゃないって、ちょっとほっとしますよね。
そして、兄姉がいるお母さん達、つまり第一子が2歳のお母さんが「お母さん2年生」だとすると、「お母さん5年生」「お母さん7年生」の人たちがちょっとした工夫を持っていたのがさすがでした。
実は、もし話題にこたえる話がでなかったら、私から「ヨウチエンではコウシテいます」的な答えを言うようかな?と思ってました。でも、そんな必要なく、私が用意していた答えなんて皆さんが軽ーくカバーしていました。
すごい!なので、わたしからはあんまりお家では考えないような、発達的な視点のお話をしてみました。
木曜日

上がった話題は、
- ごはんをあまり食べない。朝からお菓子を欲しがって泣く
- 牛乳を飲まない。おすすめレシピありますか?
- 納豆ご飯は食べるけど、それでいいのか
- 野菜を食べない
- 早く起きちゃう
- テレビ以外の遊ばせ方
- おもちゃを試せる場所
- 夏に過ごせる場所
- 困ってない
みんなで話したのは:「子どものこだわり、切り替えられない時、どうしてます?」
- こだわりが強くて、このお店に行きたい、となるとギャン泣きされる。
- 公園から帰りたくない!となる
- やりたい事止めるの大変
- 他の人のものが欲しい
- チャイルドシートに乗ってくれない
これも、聞いてみました。どうしてますか?





年少組の弟に付き合ってくれている年長の兄

子どもって、『誤学習』というのがあります。誤ったことを学習する。泣いたら、叶うという体験があると、泣けばいいといなる。
お菓子が欲しいという時、ダメだよと言われて、イヤで泣く。泣かれてうるさくてしかないからほら、これ、とお菓子をもらえると、泣けば言ったことが叶うと学習します。だから、次も泣く。あげられるなら、ぐずったり泣いたりする前からあげる。ダメなときは泣いてもダメ。そうすると、おにいちゃんのお迎えだからとか、ダメなときはダメと分かってくる。
チャイルドシートも、手ごわいですが、こういうことですかね。乗らないと出発できない。(シートの圧迫が嫌とか、暑くて嫌とか、他の理由がないのは確かめてみても良いですね)
それと、まだ2歳や3歳は時間の概念が大人と違うので、「またこんど」とか「さきにこれやろう」というのは「自分のやりたいことが出来ない」という事にしかなりません。予測して我慢するというのはまだできません。時間がわかって来る年長組位だと、後でやれるよ、というとわかります。
なので、2歳は「イヤだ!」が大きいんですね。
そのかわり、目先が変わること、場面が変わることで気持ちが変わることもあります。
園長からひとこと
この日は、水曜とはちょっと違い、第一子が多かったので、お母さん達も色々不安そうだったのが印象的でした。そして、この場では言えなかったのですが、初めてのお母さん達の心配は、とっても繊細だな、ということ。
雑に言わせてもらうと、『そんなこと、気にしなくても大丈夫!』という事が多かったです。まだ、1歳2歳の子どもはふつうにそうするよ、ということに悩んでいるようでした。
たとえば「切り替えられない」とか「ごはんのこと」とか。もちろん、当時者にとってはとっても深い日々の悩みなので、一つ一つに「そうか、大丈夫なんだ」と思えるといいな、と思っています。
たとえで使わせてもらうと、「早く起きちゃう」という悩みの方がいらっしゃいましたが、幼稚園に来ている人で早起きさんは「5時台に起きるの当たり前!」別にそれが普通という方たちもいます。
そんな方が結構いるとわかれば、早起きされると親が大変とは思いますが、寝かせられない私はダメ?という心配にはしなくていいことが分かると思います。
そして、そういう小さなことに深く悩むのは、きっと身近にモデルになるような「ちょっと先輩親子」とか「気軽に聞ける同年齢の子の親」がいないのかもしれないなと思い、その事の辛さに想いを馳せていました。
一人で悩むって、つらいですから。気軽に質問できたり、質問しなくても周りで同じようなことを解決する様子が見れたら、悩みが深くならなくて済むので、なかの幼稚園がそんな、子育ての悩みがちょっと減るきっかけになると良いなと思いました。
金曜日

上がった話題は、
- ごはん中に遊んじゃう
- ごはんに偏りがある。
- 兄弟がいて、一人一人の時間が取れない
- ケンカになる
- 「上の子優先」とは聞くけど、実際どうすればいいのか
- ママっ子で、すぐ呼ばれる
- トイトレが進まない
- 「貸して」がうまくできない
- 雨の日の過ごし方
- チャイルドシート
みんなで話したのは:「子どもが、だめ!ということをやってしまう。どのくらい叱っていいのか・・」
どんな場面ですか?と出してくれた人に聞いてみると、「ごはんを、わざと床に落としたり、大人の顔をつねったり、階段であぶなかったり、、」という事でした。
他の方に、どんな場面で叱りますか?と聞くと「兄、姉に暴力をふるう時。叩いたり、噛んだり、硬いおもちゃで殴ったりするとき」という事でした。

わざとやっていいこともある。これは、好きに描いていいよ、の場面
これは、幼稚園で3歳の保護者に伝えていることがあるのでそれを紹介します⤵

叱る、というのは止めるべきことで止める。怒る、というのは怒る側の感情が入っています。大体、こっちがうまくいかなくてイライラしてる時に子どもが何かすると、怒っちゃいますよね。
もう遅刻しそうなのにという時に水こぼした、とか。身につけてもらいたいことは、基本は注意とか促す、でいいんです。叱る、というのは「相手を傷つける。自分を傷つける」の2つに関して。あとは注意で良い。
幼稚園で言えば、上履きを投げたら、外に落ちた。という時は→「投げないでね。」、誰かに向かって故意に投げつけたら→「しないよ!どうしてしたの!?」
ただ、だいたい中身は伝わりません。怒鳴ったりしても、子どもには怖いことを言われた、くらいは伝わっても中身はわかっていないことが多いです。幼稚園で叱らなきゃいけないことがあった時は園長が大声で言いますが、後で担任に確かめてもらいます。
「なんだったの?」って。だいたい、「怒られた」けど「なんでかわかんない」です。「こういうことしたからだね。次はこうしようね」というのは、冷静に伝えてもらってます。
大声で怒鳴るとか怖い思いをさせる、というのは、子どもにとっていいことはありません。
なぜか…
- 「怖い思い」が、強い刺激となってしまうから。ジェットコースターと同じで、コワいけど、もう一回体験したいということになるので、行動を止める事にはなりません。わかっててやることに繋がります。
- 怖い思い、それくらいお前はダメなんだ!という体験は、子どもの自尊心を傷つけます。もし、行動を止められても、それで傷つくなら、いいことではありません。
- 同じことを、友達にするようになります。「なにやってんだ!」と怒鳴られている子は、自分も他の子を怒鳴りつけます。我が子が友達に使ってほしい言葉遣いで、投げかけましょう。
園長からひとこと

同窓会「にじ組の日」にて。子どもも、いろんな年齢の子が遊べるって良いですよね
この日の話題、どう叱っていいのか、というのは、小さい子に限らず子どもと親の関係ではずっと続く悩みですよね。この日は、ちょうど数日前に3歳児の保護者にお伝えした内容が同じだったので、それを紹介しました。
ただ、何回話を聞いていても、子どものことになると難しいですよね、、。自分でも、我が子に伝えるのにどうすればいいのだろうとはいつも悩みます。でも悩みながらも、一緒に考えていける、いわば仲間がいるのが大事。
木曜日の所でも触れましたが、子どもを育てているときには、「しゃべり合える人たちがいること」が、つらいことを軽減してくれます。親子の広場は、親も一緒に来てもらうので、悩みも近い、話題も近い人がいます。広場をきっかけに、知り合いをひろげてください。
園長先生のつぶやき

同窓会「にじ組の日」にて。知り合いが多いっていいですよね
もうひとつ。
今年、2026年、「こども誰でも通園制度」というのが大きく動き出しました。これは、2歳の子(未就園の子)を幼稚園や保育園にだれでも(仕事をしているなどは関係なく)預けられる、という制度なのですが…
なのですが、これがいつでもいきなり子どもを預けて良い、というようになっています。それを利用して他の施設(園)に子どもを預けた後に、お母さんと離されることを恐怖と感じるようになってしまった子に何人か会いました。
制度の問題点ですよね、、。
木曜日の話題にある通り、2歳はまだ時間の感覚が大人と違うので、先を見通すことはできません。2時間経ったらお母さん来るよ、なんていっても分かりません。
それよりお母さんが今いない事に怖いと感じる時期ですから。
いきなり預けるというのに無理があります。
一方で、「利用できます」というと、「利用しないと」という一種の焦りできているようです、、。もう少し、3歳までの親子に優しいインフォメーションがあって、親子が過ごしやすい社会になった上で、いつでも利用できますよ、となるべきじゃないかと思います。







