【Part 1】ひよこがうまれた!? 《そら組》奮闘の記録

なかの幼稚園では、「子ども企画」という言葉があります。子どもが自分たちでやりたいことを、どうやるか考えて実行して、叶えていく事です。

一方で、なかの幼稚園には、飼育小屋があります。最近、にわとりを飼っている所が少ないのか、飼っているだけで「にわとりがいるんですね!」と言われることが増えました。

鶏がいると(というか雌鶏がいると)、たまごが産まれます。以前にも、このたまごについて考えた年長そら組の様子をお伝えしたことがありますが(2020.8/20)、今年の年長組はまたいろいろよく考えていたので、その様子をクラスだよりからご紹介します。

 

 

 

『ねぇみんな。ひよこにしたいよ。』〜4月のおたよりから

鶏小屋で見つけた卵の「ねぇ、みんな」をした後の、Aちゃんからの提案です。これを聞いて、子ども達は、

 

子供達
いーよー!

 

子供達
「それなら温めないと!」「小屋とかに入れておかないと!」「ふわふわのところにやっておけば?」「ニワトリのところに戻したら?」「でもそれじゃあニワトリのになっちゃう!意味ないよ!」「他のクラスに卵取られちゃうかもしれないよ!」

 

すごい勢いで口々にいう子ども達。みんなの言葉をまとめると、

  • ニワトリじゃ無くて自分達でひよこにしたい
  • 温めた方がいい
  • そのためにふわふわが必要
  • (周りから観察できるように)網網の小屋にいれておこう。(他のクラスに取られないためにも。) という感じ。

 

それなら家に〝ふわふわ〟のものある人持ってきてー!となったのでした。(綿など〝ふわふわ〟を提供して下さった方ありがとうございます!)

翌日、早速ふわふわで温めて(??)いました。〝あみあみの小屋〟は「段ボールがいいんだって!」と聞いてくれた子がいたので変更。段ボールのなかで、ふわふわと温めることになりました。

 

  • 他のクラスに踏まれないように床はダメ
  • ドアの近くはダメ(取られちゃう)
  • エアコンの近くのあったかいところの方がいい

 

ということで部屋の奥の棚の上に置いておくことに。みんなの話を聞いていると、「大きくなったら鶏のところにかえす?」「寂しいから(親元を離れて)鶏の近くで育てる?」などと、ひよこにかえってからの話ばかり!それもそうですよね…。

でも、たまごをひよこにかえすのがとーっても大変で難しいこと。

 

先生
綿を入れて温めている(?)のはいいけれど、この後どうしようー(>_<)

 

な担任です..。結果がどんな形でも、やってみた経験とか、失敗してまた考えたり学んだり..そういうことも大事にしていきたいなぁと思っています。

….&、集会の話から綿を持ってきた子がいたことに驚きましたー!!なかなか難しいことですよね。すごい!持たせてくださったお家の方にも感謝です!!

 

ちょっと解説
「卵のねぇみんなをした後の」

「ねぇ、みんな」「なーに?」「今日○○したよ」など、“ねぇ、みんな”という言葉を皮切りにみんなに報告をする時間の事を『ねぇ、みんな』と呼んでいます。この日は、きっと、「ねぇ、みんな、たまごをみつけたよ」と始まって行ったのではないでしょうか。

 

「他のクラスに取られないためにも」

度々これを心配していますね。きっと、この話がでていたのが、4月だったので、「新しいクラス」を意識していたり、新しく入園してきた年少や2歳の子達があちこちに出没していたのが影響あるのではないでしょうか。1学期末や2学期だったらこんなには気にしないかも?です。 それにしても、この時は簡単に「たまごからひよこになる!」つもりのみんなでした。

 

 

『たまごのはなし』4月終わりごろのおたよりから

あれから、綿に囲まれて温められていた(?)たまご。ほとんど毎日誰かしらがたまごを確認。帰りの会で、子ども「今日もたまごまだだー」の報告が来ていました。たくさん気にかけているのです。

先週また、たまごを見つけて、newたまごが綿の中に仲間入り。2つ温めていました。なのですが…。

 

「今週になって、たまごの様子がおかしい!ヒビが入って薄い卵膜1枚でギリギリ保ってる感じ! 」

 

子ども達は「ヒビだ!」「もうすぐかも!」とウキウキする様子もありましたが、いつどうなって卵から液体が出てきてもおかしくない状態ということもあり、話していきました。

 

子供達
「温めてたから割れたんじゃない?」 「あーでもそれダメかな?」 「まだ分からないからそのままにしておこうよ」 「白いやつ(卵白)が出てくるのは生まれないよ」 「温めすぎて汗かいた?」 「黄色いの(黄身)横に透明のあるじゃん?それだよ!」

 

思ったこと感じたことを話したところで、

 

先生
中、どうなってるか見てみる?

 

のちょっと踏み込んだ(?)提案に、子ども達「うん!!」 興味津々だったので少し割ってみると…

 

子供達
「普通の卵だ!!(>_<)」 「鶏の毛でかぶせないから、ひよこにならないんだよ」 「あっためすぎたかも」 「買ったやつの方がいいんじゃない?」 「鶏があっためなきゃ生まれないよ」 「でもさ、鶏って(世間には)いっぱいいるじゃん。だからなかの幼稚園の鶏の羽の中以外でも生まれるはずだよ!(←鶏があっためる以外の方法だってきっとある!的なニュアンス)」

 

うんうん。鶏があっためたら生まれるだろう。けれど、その方法じゃなく、生まれさせたい気持ちがある子もいるようでした。

 

温め始めた最初の頃、〝そら3のひよこがほしい〟〝他のクラスに取られるのは×〟〝オレ達が育てたい〟って言ってたもんねー。

温めた(?)たまご、毎日「どうかな?」と触っていた子たちに「触った時どうだった?」と聞くと、

 

子供達
「人間の綿じゃあったまらないよ」「キンキンで冷たかった…」

 

なるほど…。ってことは、今回のふわふわ(綿)in 段ボールの作戦では、温められてなかったってことなんだね!(>_<)

やってみたから分かったこと…これも学びですね。

 

子供達
じゃあさ、調べておいてよ!どうやったら生まれるか!

 

次の作戦考えなきゃねー。すると、知っていそうな先生の名前を口々にいう子ども達。園長先生、恵子先生、一箭先生、田倉先生、渡辺先生…達に聞いて、情報を集めてくるそうです。

さて、どんな情報が集まってくるのでしょうか?それともこないのでしょうか?どうかなー??

 

 

園長先生のつぶやき

いや、みんなよく考えて、また実行していますね。

ここでね、私が大したものだな、と思うのは。“ネットで調べて正解はこうだからこうしよう”とはならなくて、

 

園長先生
それぞれが自分の頭で考えた事を意見として言い合い、実行しているという事!

 

こういうことが、考える力を育てているんだと思います。

子ども達は、『オレ達のひよこを育てたい』って思っていろいろしているのですが、一緒にいる先生としては『ひよこを育てる育て方の正解』を教えようとしているのではなくて、『それを通して、自分達で考えて試行錯誤してみる体験』を見守っている。っていう事なんですね。

これは、子どもが考えてやってみるという、子ども企画ならではの事ですよね。先生が企画して先生側が正解を持っていながら与える課題ではなくて、子どもがたまたま出会ったことから探求していくからこそできることです。そして、どうなるかわからないからこそのハラハラとドキドキとわくわくがあります。

さて、この時点でこの話の結果は誰にもわからない!どうなるのでしょうか?続きは後日!

【Part 2】ひよこがうまれた!? 《そら組》奮闘の記録

2022年8月5日

 

余談で自慢。この話、鶏がいることもそうですが、なかの幼稚園の「時間をクラスそれぞれで使っていい」という生活の仕方だからできている所もあるかと思います。

相談したり、実行したりする時間があるからこそ、子ども達が見に行ったり考えたりして行けるんですね。小学校だと、時間割が決まっているから、なかなかこういうことは難しいんだろうな~と思うと、幼稚園ならではの体験ですね!

 

 

 

 

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