かなしいお知らせです。
なかの幼稚園、学校法人八王子中村学園の理事長「健先生」が逝去いたしました。
一部の方には、闘病中であることはお知らせしていましたが、驚かれた方もいらっしゃると思います。
今のなかの幼稚園を共に作ってきた前園長、現顧問の「恵子先生」がお知らせ文を作って下さったので、ここに掲載させていただきます。
お知らせ なかの幼稚園 顧問 高橋恵子
理事長 中村健が四月十日 二十三時十分に逝去しました。
二年前に癌が見つかり、闘病生活を送りながら、理事長としての仕事(参観時のねらいや、子どもの発達についての話などを、2020年度はオンラインを通して)などをしていました。
三月の卒園式の後の謝恩の時間には出て来れましたが、四月の入園式には祝辞を代読してもらうという形での参加となりました。
八王子市の私立幼稚園協会の会長として、東京都の私立幼稚園連合会の研修委員として、幼稚園の先生たちの資質向上の為の研修の企画運営を通して、先生が自分の資質を高めることが、楽しく充実した幼児期を過ごしてもらう為の基となると考えて実行していきました。
一方でなかのサッカークラブを48年前に立ち上げ、サッカーを通して子どもたちの育成に尽力していました。
地域の小・中学校の運営委員会も行っており、子ども達の成長を助け、充実した生活を作る基盤づくりに精進していました。
健氏の固定した見方でなく、色々な角度からの意見は、接したことのある人には目からウロコの事が多く、沢山の方々のご支持を得ていました。
そんな健氏でしたが、癌にあった治療薬を杏林大学で処方してもらいながら、折に触れ、子ども達やお母さんへのメッセージを送ってもらっていました。
しかし、ついに帰らぬ人となりました。残念でなりません。
コロナ禍の中ですが、下記のように幼稚園葬をしてお別れをしていきたいと計画いたしました。無理のない様にして、参加できる方はお願いします。小さいお子さんがいるなど各御家庭の事情がある方はお家で祈ってください。
- 日時 4月29日(木)
- 場所 なかの幼稚園ホールにて
分散の為、なるべく以下の時間でお越しください
在園児、2020年度卒園生関係 | 9:30~11:00 |
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卒園生関係 | 11:00~12:30 |
幼年教育研究所、学校、八私幼、都私幼連 | 13:00~15:00 |
サッカー、地域の方 | 15:00~17:00 |
- 駐車場は幼稚園の駐車場のみですので、なるべく公共の交通機関や自転車をご利用ください。
- コロナ禍です。献花のみとさせていただきます。
- 弔辞等の催しはありません。健氏に伝えたい思い等ある方は手紙にして設置した場所に収めて下さい。
- お香典はなしとして、会費千円をお願いします。
尚、お返しはなしで差し引き残った金額はなかの幼稚園への寄付とさせていただきますのでご了承下さい。また、寄付も同様になかの幼稚園宛とさせていただきます。
当日の御供花などは、煌ハートセレモニー(042-654-2749)さんにお問い合わせください。
当日は参加できない、という方へ。メールまたはお手紙などでのメッセージを受け付けています。ホームページの問い合わせメールフォームなどをご利用ください。
健先生、びっくりしています。闘病の事なにも知りませんでした。ご無沙汰していまっていたこと、とても後悔しています。ごめんなさい お世話になったのになにも恩返しができなくて申し訳ありません。健先生のことですから、まだまだやりたいことたくさんあったと思います。無念、心よりお察しいたします。でも先生のやっていらしたことはなかのの幼稚園のあちらこちらに、これから先ずっと生きていくと信じています。福祉の場にいる今の私も、健先生に教えて頂いたことが基盤になっていると思っています。感謝しております。どうか、ゆっくりお休みください。そして、先生の愛したご家族やなかのの幼稚園の子供たち 関係者の方々の益々の繁栄をお祈りしております。
富士子先生
ご無沙汰しております。
メールをありがとうございました。先生がお元気そうでなによりです。
なかのが、健先生の伝えたいことを継承して行けるように、がんばって行きたいと思います。
良ければ、いつかコロナが落ち着いた時にお寄りください。その時に、よく健先生の言っていた「きっと、あまり変わらないことをやっていると思います」と胸を張れるようにがんばります。
この度の中村健先生のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
健先生には、夏の穂高の研究会で、まだまだお互いに若く、30代の頃から毎年ご一緒に
勉強させて頂きましたが、健先生の柔らかいお人柄に、色々と助けて頂きました。特に、
当園が、提案させて頂いた時など、皆様から厳しいご指摘もあるなか、いつも暖かく見守ってくださり、少しユーモアも交えて言葉をかけて頂き、ほっとしたことを覚えております。
最近は、私共が穂高の研究会には参加できなくなって、健先生にお会いする機会もほとんど
なかったのですが、闘病生活の中でも最後まで、お仕事をされていたということをお聞きし、そのお姿が、皆様には、どんなにか励みになられたのでは、と思いました。
当園の理事長も闘病生活を送っておりますので、健先生の訃報に心を落としましたが、
もう少し頑張らねばと申しておりました。
健先生には、まだまだ、お元気でいて欲しかったと思うばかりです。
とても残念でなりません。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
2021年4月28日
新小岩幼稚園 園長 千葉優子
千葉先生
メールをありがとうございました。語る会でのことを懐かしく思い出しました。学ぶ、ということの先鞭を付けてくださった新小岩幼稚園。
いつも真に子どもと向き合う姿に良い刺激をもらっていました。健も二年間の闘病生活でしたが、走りきったと思っていると思っています。千葉先生も闘病中とのこと、ぜひ、頑張っていただきたいです。
優子さんもご自愛いいただこ、お互いに幼児教育に頑張りましょう。
高橋恵子
幼研・なかの幼稚園で本当にお世話になりました。
時々、なかの幼稚園のホームページを見ていたので、驚きでいっぱいです。
健先生には、保育だけでなく人としての考え方もたくさん教えて頂きました。
『自分の考えと違った人と出会った時、疑問に対して否定するのでなく、自分自身がその事柄について勉強する事からはじめればいいんだよ… 』と笑いながら、そして目の奥は真剣に話してくださった事。 私の中で大きな思い出でもあります。
これからも、健先生のあたたかさと言葉と共に
保育を、そして人と関わっていけるようにしたいと思っています。
関わった全ての人に愛をありがとうございました。
関田先生
コメント、ありがとうございます。
健先生、確かに、自分と意見の違う人に対して、どう考えるのかを教えてくれました。「なんで、相手はそういったんだと思う?」と、気がつかせてくれて、それでもわからないときは解説もつけてくれて。そうかぁ、と、自分の考えの狭さを感じたものでした。
勉強会でも、健先生の切り口を聞いてみたい、と思う事がいくらでもありました。
まだ、聞きたいことはたくさんありますね、きっと。